
武田薬品工業は24日、米バイオ医薬品企業ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、日本国内での臨床試験(治験)を開始したと発表した。7月以降に結果をまとめ、厚生労働省に薬事承認を申請。年内の供給開始を目指す。
武田はノババックスから技術移転を受け、国内で年間2億5000万回(1億2500万人)分以上の生産能力を整備している。ノババックスのワクチンは通常の冷蔵庫で保存可能で、英国での治験では9割近い感染予防効果が示された。
武田は米バイオ医薬品企業モデルナが開発したワクチンの国内治験も進めており、今月上旬に1回目の接種を完了。6月までにデータをまとめて承認申請し、供給を始める予定だ。
JIJI Press