
東京:厚生労働省は1日、冷凍庫の故障による保管温度からの逸脱により、新型コロナウイルスワクチン1,000回分以上が使用不能になったと発表した。日本においてワクチンが使用できなくなるのは、今回が初の事例となる。
2月17日にCOVID-19用ワクチン接種を開始した日本は、G7主要先進国の中ではワクチン接種の開始が最も遅かった。
日本はこれまでに、ファイザーとBioNTechが開発したワクチンを3回に渡って合計約140万本分確保している。
ファイザーとBioNTechによるこのワクチンは、およそ摂氏-75度(華氏-103度)での保管が必要となっている。
厚労省は、先週末に発生した冷凍庫の故障により、ワクチンの小瓶172本、1,032回分が使用不能になったと医療機関から報告を受けたことを発表した。
厚労省は、事故が起きた医療機関および冷凍庫の製造企業を明かしていないが、2日から同社が故障の原因究明のための調査を開始すると述べた。
ロイター