
東京五輪・パラリンピックが海外から観客を迎えずに実施することが決まった20日、東京・銀座の買い物客らは「仕方ない」と理解を示す一方、大会機運に水を差すことを懸念する声も上がった。
東京都葛飾区の自営業丹野衛さん(78)は「国内のワクチン接種が遅れており、リバウンドも起こるかもしれない」と新型コロナウイルス感染の「第4波」を懸念。「海外から多くの人が来ると怖い。受け入れ断念は致し方ない」と話した。
埼玉県和光市から来た20代の男性会社員は「海外の人と盛り上がるのが楽しみだった」と残念そうな様子。千葉県浦安市の大学4年、麻生寛さん(22)は「海外選手のためにも、日本人の応援で盛り上げたい」と話した。
一方、茨城県取手市のパート増田瑞枝さん(40)は「感染対策をきちんとすれば、受け入れできる」と不満を口にした。新宿区の男性会社員(27)は「インバウンド(訪日外国人旅行者)の経済的な効果がなければ、東京大会の意味がなくなる」と開催自体を疑問視した。
JIJI Press