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原発処理水、監視協力を要請=透明性確保でIAEAに―梶山経産相

政府は処分方法が決まらないままタンクが増え続ければ、廃炉作業に支障が出る恐れがあるとして、人体に影響がないレベルまで希釈した上での海洋放出を検討。(AFP)
政府は処分方法が決まらないままタンクが増え続ければ、廃炉作業に支障が出る恐れがあるとして、人体に影響がないレベルまで希釈した上での海洋放出を検討。(AFP)
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23 Mar 2021 09:03:18 GMT9
23 Mar 2021 09:03:18 GMT9

梶山弘志経済産業相は23日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長とテレビ会談を行った。梶山氏は、東京電力福島第1原発事故後の処理水処分で政府が検討する海洋放出をめぐり、環境への影響監視などをIAEAが確認・検証して透明性を確保することへの協力を要請。グロッシ氏は応じる意向を示した。

梶山氏は会談で、処理水が環境や安全面に与える影響の有無をIAEAが検証し、結果を「国際社会に発信してほしい」と求めた。グロッシ氏は「日本はこの問題を解決できる。喜んで支援する」と応じた。 

原発事故後、原子炉の冷却水や建屋に流れ込んだ地下水が溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れ、放射性物質を含む汚染水が日々発生している。東電は特殊機器で浄化し処理水として原発敷地内のタンクに保管しているが、放射性物質の一種であるトリチウムは除去できない。

政府は処分方法が決まらないままタンクが増え続ければ、廃炉作業に支障が出る恐れがあるとして、人体に影響がないレベルまで希釈した上での海洋放出を検討。しかし、漁業者を中心に風評被害への懸念は根強く、正式決定に至っていない。

JIJI Press

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