
東京:先月、性差別的な発言をめぐり東京オリンピック組織委員会の会長職を辞任した森喜朗元首相は、新たな発言で女性を軽蔑しているとの非難を受けている。
金曜日の夜、森氏は東京のホテルで行われたある政治家のパーティーで、その秘書について「年を取りすぎて女性とは言えない」と発言した。
同氏はその女性のことを日本語で「年をとった女性」を意味する「おばちゃん」と呼び、「驚くべき人だ」と聴衆に向かって発言した。
土曜日、森氏の発言は日本のオンラインニュースやソーシャルメディアでトレンド入りし、怒りを表す人たちもいた。
東京新聞記者の望月衣塑子氏は、ツイッターで「彼のこの癖は直らない。女性に対する新たな差別的発言をした」と嘆いた。
また、「森氏は悔い改めなかった」と言う人や、「性差別の金メダルに値する」と皮肉を言う人もいた。
森氏は、広く報道されたオリンピック委員会会合での「女性は話をしすぎる」との発言をめぐり、激しい非難を受けて2月に会長職を辞任した。
日本は世界で最も進んだ経済大国に挙げられるにもかかわらず、企業の役員、議会、東京オリンピック組織委員会など、女性を権力ある地位に昇進させることに一貫して遅れをとっている。
森氏の後任として、元オリンピック選手で、スピードスケート銅メダリストである女性の橋本聖子氏が就任した。また、開会式まで4か月弱というタイミングで、複数の女性が組織委員会の理事に加わった。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、大会は昨年から延期された。世論調査によると、日本国民はオリンピックの開催に反対しているが、政府は開催に向けた決意を固めている。オリンピックの聖火リレーは木曜日にスタートした。