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健康維持、ストレス解消のために散歩をするガザの人々

イスラム教の聖月ラマダン中の2023年4月3日、オマリ・グレートモスクで子どもたちに向けてパフォーマンスをするパレスチナのピエロたち。(AFP)
イスラム教の聖月ラマダン中の2023年4月3日、オマリ・グレートモスクで子どもたちに向けてパフォーマンスをするパレスチナのピエロたち。(AFP)
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19 Apr 2023 06:04:32 GMT9
19 Apr 2023 06:04:32 GMT9
  • 「家にこもることは人々にとって多大な苦痛の原因となるもので、生活のプレッシャーを倍増させました。歩いて運動することで、私たちは少し楽になります」と、彼女はアラブニュースに語った

ガザ市:イフタール前の時間帯に、ガザ市のコーニッシュ沿いを散歩するガザ住民が著しく増えている。

男性、女性、若者、中には子どもも、マグレブの祈りの呼びかけの前にグループや1人で歩いており、毎日歩く人々もいる。ラマダンを有用かつ健康的なやり方で過ごすためだ。

「ここ何年も、ほぼ毎日、普通の日は早朝ですが、ラマダンの間はイフタール前の2時間歩いています」とミドハト・ジャバリ氏(44)はアラブニュースに語った。

「歩くことは体の健康と心のためのスポーツです。私は1人で歩き、時には妻や子どもと一緒に歩きます。ラマダンの間は、毎日必ずこのコーニッシュに来て、少なくとも1時間は歩いてから、家に帰って食事をとるようにしています」と、ジャバリ氏は述べた。

ジャバリ氏によると、ラマダン期間にはガザ市のアル・ラシード通りで散歩をしたりジョギングをしたりするするさまざまな年齢のガザ住民が大幅に増えるという。

主婦のサナア・ルゾン氏(48)は、毎日夫と一緒にガザの海沿いのコーニッシュに歩きに行くと語った。

ルゾン氏は数年前、新型コロナウイルス感染症の発生後にこの習慣を開始し、その後も続けた。

「家にこもることは人々にとって多大な苦痛の原因となるもので、生活のプレッシャーを倍増させました。歩いて運動することで、私たちは少し楽になります」と、彼女はアラブニュースに語った。

ムハンマド・アブ・ディアブ氏は何カ月も前に散歩を始めた。日々さらされているプレッシャーを乗り越える助けとなるからだ。

彼は海辺から遠い地区に住んでいるが、海沿いでのこの素晴らしい習慣を継続することに熱心だ。

より短時間で海辺まで来られるようにするため、アブ・ディアブ氏は数週間前に自転車を買った。

ラマダン中の散歩の習慣は、断食を行う多くの人々にとって、運動をする広い空間で健康的な時間を過ごす機会となっており、健康上の問題や日々のプレッシャーを克服し、断食を終える時までの時間を過ごすのに役立っている。

「医師たちは私に散歩をするように助言しましたが、朝には散歩をする時間がありませんでした。毎日歩くためにラマダンの月を活用しました。散歩の後、食事を用意してビーチの近くに座り、食事をとることがよくあります」と、ラミ・サイディ氏(55)はアラブニュースに語った。

「歩いていると幸せな気分になり、さまざまな年齢の人たちがガザのコーニッシュを歩いているのを見ることでも幸せな気持ちになります。ガザにおける私たちの暮らしの状況に照らせば、そこには活気があり、より良く健全な未来への希望があると感じます」という。

栄養士のマフムード・シェイク・アリ氏はアラブニュースに、男性、女性、子どもまで誰にとっても、歩くことには多くの健康効果があると述べた。

シェイク・アリ氏は加えて、この運動は体のあらゆる器官、特に呼吸器系の活性化を助け、病気のリスクを減らし、骨の健康を促進するとも述べた。

ガーダ・アル・ソウシ氏(23)は、友人に一緒にやろうと言われて、ラマダン中に散歩を始めたという。

「昨年から、アスルの祈りの後、週に2回友人たちと一緒に徒歩でコーニッシュに来て、散歩をしてから家に帰っています。その日のストレスを乗り越え、体の器官を活性化して、体内の余分な脂肪をおとすことに役立っています」とアラブニュースに語った。

心理学者のファデル・アブ・ヘイン氏は、ラマダン中の運動は多くの問題の解決につながるもので、人に前向きなエネルギーをもたらす良い習慣だと述べた。

「歩いたり、景色を見たり、新鮮な空気を吸ったりすることは、人間の免疫力を高めるため、老化やウイルスへの対策となります」と、アブ・ヘイン氏は語った。

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