
東京:ちょうど第一次世界大戦とスペインかぜのパンデミックに続いて開催された1920年のアントワープオリンピックによって人々が一丸となったように、東京オリンピックもCOVID-19との闘いの渦中にある人類に希望を与えることになる、と小池百合子都知事が発言した。
東京は7月23日から8月8日の日程でオリンピックを主催する。全世界で310万人の人々の命を奪った COVID-19 のパンデミックによって、開催は1年延期されていた。
「多くの人命が失われ、完全に希望を失っている人さえいるこの極めて困難な時期に、我々はオリンピックの新たな形をもたらそうとしている」と小池知事はビーイン・スポーツに語った。
「一世紀前の1920年に、オリンピックがベルギーのアントワープで開催された。当時世界は何百万人もの人が命を落とした二つの恐ろしい大事件から抜け出したばかりだった。それは第一次世界大戦とスペインかぜのパンデミックだった。
「その二大惨事の後に初めて開催されたスポーツイベントとして、アントワープオリンピックは多くの人々に再び希望を与えた。我々は東京オリンピックがそれと同じメッセージを届け、現在の厳しい状況を抜け出すターニングポイントとして人々の希望を取り戻したいと願っている」
日本はコロナウィルス感染拡大の第4波の渦中にあるが、ワクチン接種済みの選手のみが競技に参加できるような状況を設定することはできない、と小池知事は言う。
「ワクチンの取り扱い方は国によって異なっている。したがって、ワクチン接種が必須であると決めつけるわけにはいかない」と小池知事は述 べた。
「我々としては、定期的な検査を受け、健康を維持することを選手全員に守っていただきたい。
「また、最近開催された多くの国際トーナメントの経験談も参考にすることができる。それらが成功したのであれば、我々も安全な環境のもとでオリンピックを開催することができると信じて いる」
ロイター