
東京: 日産元社長のカルロス・ゴーン被告が保釈中に失踪し、日本から逃亡するのを二人のアメリカ人が助けたとされており、東京地方裁判所は水曜、この二人の裁判が6月に東京で開かれることを確定した。
元米軍特殊部隊(グリーンベレー)隊員のマイケル・テイラー(60歳)、およびその息子のピーター・ウィルは最初の尋問を6月14日に迎えると裁判所担当者がAFPに話した。二人は最長で懲役3年の刑を受けることになる。
このアメリカ人らは、未だ逃走中のレバノン国籍の一人と共に、不名誉な身となったビジネス界の巨人の驚くべき逃走を組織したとの嫌疑がかけられており、これにはプライベートジェットにゴーン被告を乗せるためにオーディオ機器ケースの中に隠れさせたことも含まれている。
二人の男の本国送還の訴えをアメリカの連保最高裁が棄却した後、彼らは3月初旬に日本に移送された。二人は日本の当局に引き渡されれば拷問のような扱いを受けることになると主張していた。
ゴーン被告はレバノンに逃走しており、レバノンは東京と犯罪人引き渡し条約を結んでいない。
年の11月に東京の捜査関係者がゴーン被告のプライベートジェット機に押し入って逮捕し、そのキャリアが突然終わりを迎えるまで、ゴーン被告は世界的なビジネス界の巨人であり、日産・ルノー・三菱アライアンスのトップだった。
フランス、レバノン、ブラジルの国籍をもつゴーン被告は、自身の報酬額を少なく見せかけ、日産の資金を不正に流用するなどの疑いがあったとして、金融上の違反行為4件で告発された。
数ヶ月に渡って拘束されたゴーン被告は、裁判を待つ間保釈中で(彼自身はその容疑を否認している)、その際に日本から逃亡した。日本の検察はこれを「近年で最も厚かましく非常に組織的に仕組まれた逃走劇のひとつ」と表現した。
日産でゴーン被告の側近だったグレッグ・ケリー被告も、現在は東京でゴーン被告の所得を過少に報告していた容疑で審理中となっている。
AFP