


カルドン・アズハリ
東京:今年3月の国連総会で5月10日をインターナショナル・アルガンデーとする決議が採択されたことを受け、駐日モロッコ大使館は本日、この日を祝うオンラインイベントを開催した。イベントでは、日本政府や国連のトップレベルの関係者が祝辞を述べるとともに、学術的観点からの紹介や、アルガンオイルの使い方などが紹介された。
ラシャッド・ブフラル駐日モロッコ大使は、開会挨拶で「筑波大学の支援の下、アルガンツリー等の生物資源の開発・評価に向けたSATREPSプログラムの枠組みの中で、モロッコと日本の学術、科学における協力の質の高さに敬意を表します」と述べた。
日本・モロッコ友好議員連盟の中曽根弘文会長は、「国連総会において、5月10日がインターナショナル・アルガンデーとして採択され、本日、祝賀式が開催されますことを、日本・モロッコ友好議員連盟を代表し、モロッコ国民の皆様に心からお祝い申し上げます。この度の採択は、国王モハメッド六世陛下の指示の下で、モロッコが生物多様性の保護において強いリーダーシップを発揮してこられた賜物であります。日本もモロッコが提出した、『5月10日をインターナショナル・アルガンデーと定める国連総会決議』の共同提案国に名を連ね、同決議が採択されました。アルガンオイルは、近年、日本においても美容オイルとして女性を中心に高い人気を誇っており、インターナショナル・アルガンデーを一つの契機として、広く我が国国民がモロッコへの関心を一層高め、両国の関係が更に深まることを期待しております。日本とモロッコは、長年にわたり良好な関係を築いてきました。目覚ましい経済発展を遂げているモロッコの開発モデルに敬意を表します」と祝辞を述べた。
2014年、ユネスコはアルガンに関するノウハウを無形文化遺産に登録し、その後2018年には国連食糧農業機関において「世界的に重要な農業遺産システム」として認められた。
アルガンはモロッコ固有の木で重要な天然資源であり、モロッコは乱獲から保護するための取り組みを行なっている。アルガンオイルは、ヘルスケア、美食、美容など多くの用途がある。