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北アフリカの新型コロナウイルス感染者数が夏場の急増を経て急減

2021年9月18日、首都チュニスで行われたカイス・サイード大統領に対する抗議デモで、警備に当たっているチュニジア軍兵士の前を女性が歩いている。(AFP)
2021年9月18日、首都チュニスで行われたカイス・サイード大統領に対する抗議デモで、警備に当たっているチュニジア軍兵士の前を女性が歩いている。(AFP)
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19 Sep 2021 02:09:07 GMT9
19 Sep 2021 02:09:07 GMT9
  • モロッコでは、約3,600万人の人口のうち、1万3千800人が新型コロナウイルスにより死亡している。

チュニス:北アフリカ中で新型コロナウイルスの感染者が急増し、集中治療室で深刻な医療用酸素の不足に陥ったことにより、市民らの怒りを買った。その数週間後、北アフリカのコロナ感染者数は急激に減少している。

チュニジアは、人口1,170万人のうち約2万4千500人が死亡するなど、北アフリカ地域において一人当たりのコロナによる死亡者数が最も多い国である。7月にはコロナ患者で溢れかえった集中治療室の映像により、チュニジアの国民は怒りの声を上げた。

チュニジア政府当局は、夕方からの夜間外出禁止令の発令と渡航制限の徹底を行うなどしてこれに対応した。隣国のリビアはチュニジアとの国境を閉鎖した。現在では、これらの措置は緩和されている。

チュニスにあるパスツール研究所の所長で、パンデミックに関する国の専門家委員会の委員も務めるへシュミ・ロウジル氏は、「多くの国民がワクチンを接種した効果が表れている」と語った。

現在、チュニジア人の4分の1以上が完全にワクチン接種を終えている。

モロッコでは、約3,600万人の人口のうち、1万3千800人が新型コロナウイルスにより死亡している。モロッコはマグレブ諸国の中でも人口のワクチン接種の実施率が高く、人口の46.7%が完全にワクチン接種を終えている。

保健省のアブデルカリム・メジアン・ベレフキ氏は今週、コロナの新規感染者数は5週連続で減少していると述べた。しかし、モロッコの国営マグレブ・アラブ通信『MAP』により報じられたコメントによると、保健省は「重症患者や死亡者が依然として高い確率で発生している」と警告している。

公式なデータによると5千650人の死者を出しているアルジェリアは、9月、年末までに人口4,390万人の70%にワクチンを接種するという目標を発表した。

しかしAFP通信によると、アルジェリアで今週、1回目のワクチン接種を終えたのは人口の13%に過ぎず、完全に接種を終えたのは人口の10%にも満たないという。

アルジェリアのコロナ感染者数は、7月の最終週に1万人以上の新規感染者を記録しピークに達したが、その後は急減している。8月の最初の1週間では268名の死者が出たのに対し、8月最終週ではその数は132名となった。

AFP

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