
東京:コロナウィルスパンデミックの影響で経済が揺らぐ中、ある年配の日本人男性が生涯にわたり積み立ててきた貯金を、東京郊外のある市へ匿名で寄付した。全て現金だった。
身元不明のこの男性は月曜、横須賀市役所に現れ、中に一通の手紙が入ったリュックサックを市長に渡すように頼んだと、男性と会った職員がAFPに語った。
「中には6,000万円(550,850ドル)の現金と、『小学1年生のころから貯めたお金です。何かの役に立ててください。寄付です』と書かれた手紙が入っていた」と、この職員は述べた。
男性は70代か80代に見え、匿名のままでいたいと言って名乗ることを拒否した。
「匿名の人物からこれほど多額の寄付を受け取ったことはない」と、この職員は付け加えた。
上地克明市長は声明で、特にパンデミックで大変な時期に、このような寄付に「驚くとともに、感激した」と述べた。
「感謝の気持で言葉にならない」と、彼は話した。
日本では匿名の寄付の事例が時々ある。
昨年、1人の男性が現金3,000万円の入ったかばんを持って奈良市役所に現れた。地元メディアによれば、彼はそのお金を貧しい人々の援助や教育のための資金に使ってほしいと書かれたメモを残したという。
昨年は他の場所でも、神戸のある病院が匿名の寄付者から郵便で送られてきた現金500万円を受け取っている。
AFP