
自民党の安倍晋三前首相は26日発売の「月刊Hanada」掲載のインタビューで、9月末の任期切れに伴う同党総裁選で菅義偉首相の再選を支持する考えを重ねて示した。その上で、「ポスト菅」候補として、茂木敏充外相、加藤勝信官房長官、下村博文政調会長、岸田文雄前政調会長の4人を挙げた。一部で取り沙汰されている自身の再々登板は否定した。
安倍氏は、後手との批判が絶えない政府の新型コロナウイルス対応について「菅首相は的確に判断している」と評価。「菅政権は(総裁選の時点で)たった1年しかたっていない。政権には春もあれば冬もある。歯を食いしばって、みんなで支えていくべきではないか」と強調した。
「ポスト菅」にふさわしい候補を問われたのに対し、「自民党は人材の宝庫だ」として茂木氏ら4人を列挙。自らの再々登板の可能性については「多くの人材がいるから、全く考えていない」と語った。
安倍氏は、小池百合子東京都知事が東京五輪・パラリンピックの中止を打ち出すのではないかとの臆測に関し、「小池氏は非常にしたたかだから、あらゆる可能性を考えているだろう」と指摘。ただ、「責任感も当然強くお持ちのはず。困難を乗り越えて開催する姿を示してもらいたい」と述べた。
JIJI Press