Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

サウジアラビアがコロナウィルスに対する勝利を宣言

ミシガンから米国各地のセンターに配送されるファイザーのCOVID-19ワクチン(ロイター)
ミシガンから米国各地のセンターに配送されるファイザーのCOVID-19ワクチン(ロイター)
配送前にワクチンにドライアイスを詰める医療従事者達。(AP)
配送前にワクチンにドライアイスを詰める医療従事者達。(AP)
サウジアラビア、神聖なマッカのモバイルクリニックの外に座る保護用フェイスマスクと手袋をした医療スタッフ。2020年4月に撮影。(ロイター)
サウジアラビア、神聖なマッカのモバイルクリニックの外に座る保護用フェイスマスクと手袋をした医療スタッフ。2020年4月に撮影。(ロイター)
Short Url:
14 Dec 2020 06:12:09 GMT9
14 Dec 2020 06:12:09 GMT9
  • 保健省担当者は「パンデミックは管理下にある」と記者会見で述べています
  • 保健当局は、COVID-19から回復した場合でもワクチンを接種するよう人々に呼びかけています

ラワン ラドワン

ジッダ:日曜日にサウジアラビア保健当局はコロナウィルスに対する勝利を宣言し、COVID-19は管理下あると述べました。

王国では139件の新規感染を記録しており、150件を下回ったのは3月のパンデミック発生以来初めてとなります。

保健省が毎週確認しているCOVID-19ケースマップは、過去一週間およびそれ以降で50件未満を記録している王国のほとんどすべての地域は“セーフゾーン”となっていることを表しています。

「私たちは、顕著な管理が行われ、発生件数が減少している国々の一つです」と省担当者のムハンマド・アル‐アブド・アル‐アリは記者会見で述べています。

「今や大国はパンデミックをより管理することができるようになりました。これは地域社会が実施政策を順守したことによる成果であり、このパンデミックに直面し、地域社会と関係当局間での調整がされなければ、人々の健康と安全を確保することは不可能だったでしょう」と述べました。

ウイルスに対するファイザーバイオエヌテックワクチンの王国での最初の供給が数日の間に行われることが予定されており、COVID-19から回復したとしても接種するようにとアル‐アリは人々に促しました。

アルジョーフ保健当局はこの地域でのコロナウイルス予防措置の違反を監視しており、規則の厳格な施行が王国でパンデミックを管理下に置くことに役立った。 (SPA写真)

「世界中からのデータでワクチンが効果を示していることが報告されている」と彼は述べています。

「ワクチンは、地域社会の安全と公衆衛生を確保するために重要です。回復した人も含めてすべての人にワクチンを接種するよう呼びかけます。」

「私たちは、回復した人々を含め、すべての人にワクチンを接種するよう繰り返し呼びかけていきます」と担当者は述べました。

「最初の診断からの時間経過後に起こる可能性のある、2回目の感染を確認または否定できる研究はありません」と述べています。

ワクチン接種以前の健康診断は必要なく、ワクチン登録の際には健康に関する通常の質問を受けることになると彼は述べました。

SFDAの副局長であるアデル・アル‐ハーフ医師は、16歳以上の人々がワクチンの接種を促されている対象グループであり、最大の効果を得るために、ワクチンは各投与の間が20日間隔の2回投与となると述べました。

アル‐ハーフによると、初期的には公立病院でのみファイザーワクチンは入手可能でずが、関係当局と協力により私立病院にも追って提供される予定です。

サウジアラビアの総症例数は合計359, 888件となっており、また、日曜日には202件の新規回復者者数が報告され、回復者総数は合計350, 549件に増加しました。これにより、王国の回復率は97.4パーセントとなります。

もう一つの肯定的な指標は、500件を下回った重症件数の数です。現在、3,291件の有効症例があり、そのうち499件が救命救急治療を受けています。 12人の新たな死亡者数が報告されたために感染による死亡者数は6, 048人に増加しました。

世界的な展開

ワクチンは世界各地で同様に展開されています。

 バーレーン当局は、中国の国家製薬グループであるシノファームによって開発されたCOVID-19ワクチンを日曜日に承認し、国民と外国人のためのワクチンのオンライン登録を開始しました。

アラブ首長国連邦は、バーレーン、ヨルダン、エジプトに拡大しているシノファームワクチンの第3相臨床試験を7月に開始し、今月ワクチンを承認しました。

配布前のワクチンにドライアイスを詰める医療従事者たち。(AP)

バーレーンもファイザーバイオエヌテックワクチンを承認しており、クウェートの保健当局は日曜日にこれを承認しています。

米国では、ミシガン州カラマズーのファイザー工場からの冷蔵トラック輸送船にCOVID-19ワクチンの最初の出荷が積まれました。これは米国が1日2,400人以上のアメリカ国民の命を奪っているパンデミックの急増との戦いを開始したためです。マスクを着用した職員がワクチンの最初の出荷分にドライアイスを詰め、最初の箱がトラックに向かった際には拍手と口笛が沸き起こりました。その後、出荷されたワクチンはFedExおよびUPS航空機に積載されて全国に配布されます。米国内の病院では月曜日に行われる最初の接種への準備が行われていますが、ほとんどの米国民がCOVID-19ワクチンを接種できるようになるまでには数か月を要する見込みです。

医療従事者と介護施設に在住の高齢者が最初の対象者となります。

米国の人口の約30%にあたる1億人以上が、3月末までに予防接種を受ける可能性があると米国のワープスピード作戦部長のモンセフ・スラウイ博士は述べています。

保健当局はまた、多くの米国民は記録的な速さでワクチンの開発が行われたことを懸念しており、これによって広域にわたり感じられている新しいワクチンに対する躊躇を克服する必要があるとしています。

特に人気
オススメ

return to top