

カルドン・アズハリ
東京:台湾の呉外交部長は木曜日、台湾国民の大多数が中国との統一を拒否する現状を支持しつつも、公式には「独立」を要求しないと述べた。
呉氏は日本外国特派員協会が東京で主催した稀なオンライン会見で、「独立国家を作る基盤はすべて整っているが、現状を維持したい」と述べた。同氏は台北から会見を行った。
中国は台湾を中国の省とみなし、台湾の独立を阻止するためにあらゆる手段を尽くすと脅してきた。呉氏は、台湾は日本を含む同盟国や友好国の助けを得て、台湾の存在を守る準備ができていると述べた。
会見で呉氏は、香港、チベット、新疆ウイグル自治区など中国が統制する地域の自由を求め、多くの人々は中国による措置をジェノサイド(民族大量虐殺)だと見ているとした。
また「新疆、チベット、内モンゴル、香港問題は自由と民主主義、特に言論の自由に関する問題であり、世界中のジャーナリストが非常に関心を持っている」と述べた。
「最近新疆で起きているのは、中国によるこの地域に対する極端な支配である。また中国政府の措置は、世界の多くの国々から人道に対する犯罪、ジェノサイドだと言われてきた」
呉氏は「新疆は美しい場所で、中国人とは異なる民族であり、独自の宗教的信念を持っている。すべての自由社会、民主主義社会において、誰もが自由に崇拝し、自由に意見を述べ、自由に組織をつくり、自由に政治に参加できるべきだ。新疆、チベット、香港で起きていることを見ると、状況は悪化している」と述べた。
中国政府が香港の民主主義に挑戦する行動を取ったことに対し、特に辛らつであった。
呉氏は「香港はかつて東アジアにおける自由の光であり、自由な経済だと目されてきたが、国家安全法の施行後、すべての自由が消えてしまったと思う」と述べた。「選挙で選ばれた者でさえ資格を奪われ、多くの人がそれを現在の悲劇と表現している。私たちはそのようなことが起こるのを見るのを嫌悪する。何より最も重要なことは、人々が政治的迫害を受けず生活できるように、これらすべての地域で自由を回復させることだ。人々に言論の自由、政治の自由をもたらすための国際的な努力を支持する」
呉氏は、再生可能エネルギーだけでなく、原発の稼動も含めた台湾のエネルギー政策についても言及した。台湾は2025年までにエネルギーの20%を再生可能エネルギーでまかなうことを目指している。