
地元メディアによると、日本の元法務大臣が、妻の参議院選挙での当選を目的とした買収の罪で18日、3年の実刑判決を言い渡された。
河井克行被告(58)は、妻の案里元参議院議員が初当選した2019年の参議院選挙をめぐって、約100人におよそ2900万円(現在の為替レートで26万ドル)を配った罪で有罪判決を受けたと、NHK公共放送局が報道じた。
地元メディアによると、同被告は実刑に加えて、追徴金130万円(1.18万ドル)の判決を言い渡された。
東京地方検察庁はこの報道を即座には確認していない。
安倍晋三前首相に近い克行被告は、それまでの無罪の主張を一転させ、起訴された内容の大半を認めていた。
2019年7月の参議院選挙で当選した妻の案里氏は今年初め、克行被告と共謀した公職選挙法違反罪で懲役1年4月の執行猶予付判決を受けている。
克行被告は執行猶予無しの実刑判決を言い渡されたが、これに対し同被告は控訴したと、読売日刊新聞が報じた。
河井克行被告は2019年、安倍前首相によって法務大臣に任命されたが、選挙違反疑惑が発覚してわずか数週間後に辞任した。
案里氏の参院選選挙運動には与党自民党本部から1億5千万円が提供されたとされているが、これは選挙運動資金としては非常に大きな額である。
AFP