
東京:オリンピック開催を3週間後に控えコロナウイルスの感染が拡大していることを受け、日本の首相は当大会が無観客で行われる可能性があると警告した。
主催者は先月、パンデミックで延期されたオリンピックに関して、観客数の上限を会場の収容人数の半分、最大1万人までとすることを決定していた。
しかし菅義偉首相は、状況が悪化すれば観客は競技から締め出される可能性があると繰り返し警告、新規感染者数が増加すれば、政府は東京に対するウイルス対策を延長すると予測されている。
オリンピックは「無観客ということもありうる」と菅首相は7月1日に述べた。「日本人にとって安心安全な行動をとることが最優先だ」。
7月2日付の読売新聞によると、情報源は匿名としながらも、夕方または大規模な会場で開催されるイベントへの観客の入場が禁止されるという。
読売新聞とそのほかのメディアは、主催者はまた、7月8日に行われる予定の定員を超えた分のチケット抽選を遅らせる可能性が高いと報じた。
「東京や他の都市では感染がリバウンドしており、人々は予防策の強化を求めている」と読売新聞は伝えた。
日本のコロナウイルスの症例は、先月緊急事態宣言が解除され、7月11日を期限としたよりソフトな規制に置き換えられて以来増加傾向にある。
しかし政府は早ければ来週にもこの規制を延長するとみられ、そうなればオリンピックが開幕する7月23日もまだこの規制期間内ということになる。
現在の規制下ではスポーツイベントにおいては5,000人までの観客が許されており、レストランやバーは閉店時間の前倒しを求められている。
主催者は、現行の規制で決められている上限を超えた分のチケットの再抽選を7月8日に予定していた。
8つの種目と開閉会式での削減が必要となっており、すでに売り出されている360万枚のチケットのうち約90万枚を回収する必要がある。
しかし観客数の制限は不確実で、抽選は延期される可能性がある。一部のファンはオリンピック開催を3週間以内に控え、自分の座席への期待に胸を膨らませたままとなる。
これ以上のチケット販売はされず、海外からの観客をすでに禁止されている。
日本のウイルス感染は、全体で死者は約14,800名と、多くのほかの国に比べてそれほど深刻ではない。しかし専門家は、大会の頃には次の感染の波が訪れ、医療体制を逼迫する可能性があると警告している。
これまでのところ、日本人の約11%が2回のワクチン接種を完了している。
AFP