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イランとの新たな核合意は「草案段階」にある

ウィーンで開催されたIAEA理事会中、国際原子力機関(IAEA)本部の外に掲げられたイラン国旗 (File/AFP)
ウィーンで開催されたIAEA理事会中、国際原子力機関(IAEA)本部の外に掲げられたイラン国旗 (File/AFP)
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20 Apr 2021 03:04:49 GMT9
20 Apr 2021 03:04:49 GMT9

アラブニュース

  • 一時的な取り決めでも、永続的な解決に向けた手段となり得る

ジェッダ:特使の中心人物が月曜日に語ったところでは、崩壊したイランとの核合意を復活させようとしている交渉は、大筋合意に近づいている。

ウィーンでは、テヘランの核開発を抑制し、制裁を解除する見返りとして世界各国と合意した「包括的共同行動計画(JCPOA)」を復活させるための協議が続けられている。

ミハイル・ウリヤノフ駐ウィーン・ロシア大使は月曜日、「交渉が草案作成の段階に入ったことに満足している」と述べた。「現実的な解決策はまだ遠いが、我々は一般的な話し合いに終始した段階から、目標に向けた具体的なステップに合意した」

EUの外務・安全保障政策責任者であるジョゼップ・ボレルは、会談の議長を務めるエンリケ・モラ政治部長が金曜日にブリュッセルに戻った後、再度ウィーンに戻ってきたと述べた。「合意に達するための真の善意があると思います…それは良いニュースです」ともボレルは述べている。

「当事者は双方合意に達することに本当に関心があると思いますし、話し合いは明らかに一般的な問題からより焦点を絞った問題へと移行してきています。つまり、一方にとっては制裁解除であり、他方にとってはは核合意の履行問題です」

包括的共同行動計画(JCPOA)は、2018年に米国が離脱して経済制裁を再開し、対抗してイランが協定で認められた限度を超えて核分裂性ウランの濃縮を開始したことで、生命維持装置で何とか生きながらえているような状態になっている。

米国のジョー・バイデン新大統領は、イランが協定を遵守するようになれば、制裁を緩和すると提案したが、テヘランは米国が先に行動を起こすべきだと主張している。

膠着状態の解決に向けた第2回目の協議は、先週木曜日にウィーンの高級ホテルの地下室で始まっている。イランが直接交渉を拒否したため、米国は参加を見送っているが、EU当局は道路を挟んだ別のホテルで米国の代表団を待たせて、シャトル外交を行っている。

一時的な取り決めでも、永続的な解決に向けて時間を稼ぐための手段となり得ると、イラン政府関係者は月曜日に語った。

外務省のサイード・ハティブザデ報道官は、「我々は正しい方向に進んでおり、いくつかの進展があったが、これはウィーンでの協議が最終段階に達したことを意味するものではない」と述べている。

「目先、議論されているのは、複雑な技術的問題を解決するための時間を稼ぐための暫定的な合意の大枠に過ぎない」

 

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