ソウル:サウジアラムコは17日、より価値の高い石油化学製品を生産するため、子会社である韓国の港湾都市蔚山の工場 に70億ドルを投資する計画であると発表した。
シャヒーンと名付けられたプロジェクトは、アラムコにとって韓国への過去最大の投資で、製油所を統合した世界最大級の石油化学プラントを建設するとアラムコは発表で述べた。
サウジアラムコは韓国の石油精製会社Sオイル株を63パーセント以上を所有している。
着工は2023年、完工は2026年の予定である。アラムコによると、高価値のポリマーの生産施設を持ち、年間生産能力は最大320トンである。
スチームクラッカーでナフサやオフガスなど原油精製の副産物を処理して、エチレンを生産し、プロピレン、ブタジエンなどの基礎化学品の生産も見込まれる。
アラムコによると、計画が完了すると、Sオイルの化学収率は容量で約二倍の25パーセントになる。
グローバルな石油化学製品の需要の成長は「アジアの 新興国の消費拡大も追い風になって加速することが見込まれる」とアミン・ナセール社長兼CEOは声明で述べた。
本計画はアジアの各産業の高まる需要に対応する良い位置にあると、ナセール氏は加えた。
17日のサウジアラビア皇太子モハメド・ビン・サルマン殿下の韓国訪問に合わせてのニュースとなった。
ロイター