Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • 東京の魚市場に集客を目指し待望のシーフードレストランと温泉が開業

東京の魚市場に集客を目指し待望のシーフードレストランと温泉が開業

市場を経営する東京都は、温泉と都内他地区のホテルへの来客も含め、年間約260万人の集客を期待する。(AFP)
市場を経営する東京都は、温泉と都内他地区のホテルへの来客も含め、年間約260万人の集客を期待する。(AFP)
Short Url:
01 Feb 2024 08:02:34 GMT9
01 Feb 2024 08:02:34 GMT9

東京:2月1日東京の魚市場に、日本風のシーフードレストランやリラックスできる温泉のある待望の場外エリアがオープンした。親しまれて来た築地市場から移転して以来、集客に苦労してきた卸市場に多くの観光客が訪れることが期待される。

「豊洲千客万来」と名付けられた施設には、侍が闊歩する江戸時代の通りを模したフードコートに65店ほどのレストランが並び、主に隣の市場からの新鮮な釣果が提供される。市場を経営する東京都は、温泉と都内他地区のホテルへの来客も含め、年間約260万人の集客を見込んでいる。

一般オープンに先立って行われた開場式で、東京都知事の小池百合子氏は「東京都民の皆様も、国内外からのお客様も、魚市場の隣という立地ならではの新鮮な質の高い食事を味わい、日本の食の多様性を感じていただけることと思います」と述べた。

さらに氏は「場内外が力を合わせて、この地域を活性化することを期待します」と語った。

2月1日の開場とともに来客が押し寄せ、江戸風情のあるレストランや屋台の写真を撮る人、串に刺したマグロの刺身を売る屋台に並ぶ人、鰻屋で早めの昼食を摂る人とさまざまだった。

都職員によると、豊洲の場外エリアは、元々東京オリンピック前の2019年に、魚市場が築地から移転するのと一緒にオープンする予定だったが、計画の遅れとコロナの流行により4年遅れとなった。魚市場の築地からの移転も元々は2016年に予定されていたが、ガス工場だった予定地の地下水から有毒化学物質が検出されたことで延期された。

新しい築地市場は最新技術とより良い労働環境をもたらし、福島産の魚を含め海産物への細心の安全検査を行っている。しかし、築地にあった屋外の賑わいがそこにはない。

また豊洲は築地に比べ、東京中心部からのアクセスが良くない。築地は銀座から徒歩圏内にあったし、場外市場の屋台やレストランは、ランチタイムにはそこで働く人々だけでなく、世界中からの観光客の胃袋を満たしていた。

豊洲での海産物の扱い量は、移転前の40万トンに比べ2023年は31万トンまで落ち込んだ。理由の一端は漁獲量の漸減と、小売業者やレストランが漁業者から直接仕入れる動きが増したことにある。

市場の役職員や専門家は、豊洲千客万来(「多くの来客で商売繁盛」することを意味する)がこれからも人々を、特に海外から呼び寄せることに期待する。魅力を増すために新たなメニューを開発した卸業者もいる。

仲卸店「山治」の社長、山崎康弘氏は、市場の隣にグルメ通りができることで活気のある雰囲気が生まれ、来客増が新商品の発売と相まって「シナジー効果」を生むことを期待すると語った。

魚市場とその歴史の専門家、福地享子氏は、食事エリアに行ったら頼むものはもう決まっていると言う。寿司ではない。市場の魚を使ったツナバーガーだ。

AP

topics
特に人気
オススメ

return to top