
東京オリンピック大会組織委員会はパラリンピックでは観客をいくらか入れられるかもしれないという希望を抱き続けている。
7月8日に大会組織委員会と国際オリンピック委員会は、新型コロナウイルス感染者数の急増を受けて、東京と近隣3県のオリンピック競技会場は無観客開催とすることを決定した。
日本の中心から遠く離れた地域にあるごく一部のオリンピック会場では、いくらか観客を入れることができる。海外からの観客については、あまりに危険とのことで数カ月前に排除済みだ。
7月9日の記者会見で大会組織委員会の橋本聖子会長は、パラリンピックの観客については8月8日にオリンピックが閉幕した後に決定すると述べた。パラリンピックは8月24日に開幕し、4,400人のアスリートが参加する。オリンピックの参加者数は11,000人だ。
菅義偉首相が発動した緊急事態宣言は7月12日に発効し、8月22日に終了する。
橋本会長は、「オリンピック閉幕後、できるだけ早く決定したい。それ以上遅れると、パラリンピックの準備に支障をきたす」と述べた。
7月9日に発表された東京の新型コロナ感染者数は822人だった。20日連続で、1週間前の同じ曜日の日を上回っている。7月2日の新規感染者数は660人だった。
日本の首相官邸が7月9日に行った発表では、日本人の16.8パーセントがワクチン接種を完全に終えている。
オリンピック聖火は7月9日に東京に到着し、駒沢オリンピック公園総合運動場で披露された。この聖火が東京の街を巡ることはない。日本の東北地方で3月にスタートした聖火リレーは、7月23日の開会式に至るまで東京の街路を走らない決定が既になされている。
聖火リレーは本州から離れた、東京都に属する少数の島で実施される。
AP