


東京都知事小池百合子とパリ市長アンヌ・イダルゴは、ここ東京において、東京 2020 オリンピックからパリ 2024 オリンピックへとオリンピック旗を引き継ぐこの機会に、1982 年の友好協定以来、両首都の間で結ばれてきた感謝と友情の絆を確認した。
コロナ禍からの復興にあたり、気候変動対策に加えて、多様性が尊重され、持続可能な社会を実現る「サステナブル・リカバリー」を進めるためには、都市間の協力と連帯が不可欠である。そこで、両者は、東京 2020 大会及びパリ 2024 大会の開催都市として、交流・協力を更に強化していくことを表明し、東京都とパリ市との間での協力分野を、下記のとおり明確にすることを決定した。
1 スポーツ
東京都とパリ市は、東京 2020 大会及びパリ 2024 大会等の主要なスポーツイベントの成功により、両都市の市民とその地域に強固なレガシーがもたらされるよう、更なる協力と専門知識の共有を望む。これにより、両者は市民にスポーツの魅力を広めるとともに、障害のある人を含む全ての市民がスポーツに慣れ親しめるよう努力する。
2 環境
両都市は、“Time to Act”(今こそ行動する時)の認識のもと、持続可能でレジリエントな脱炭素社会を構築するためにさらに協力することを望む。両都市は革新的な移動手段やサーキュラーエコノミー、大気の質、水管理等の分野で、引き続き、経験や専門知識、ベストプラクティスを共有する。
3 文化
両都市は、国際的な文化都市としての地位を一層強化するため、そして、対話と相互理解を促進するために、文化の多様性と豊かさを示す芸術文化プログラムを共に実施していく。両都市は、有形・無形の文化遺産の保存と価値の付与のため、強固な協力を継続していく。
4 観光
両都市は、それぞれが持つ観光の魅力を世界に発信するため、相互観光プロモーション等の実施により、観光分野における相互の交流を促進する。
5 工芸・デザイン
両都市は、会議、ワークショップ、共同制作により、それぞれの都市を拠点とする職人・デザイナー間の交流を促進するとともに、文化の豊かさと創造的で革新的な芸術産業に焦点を当てた共同プロジェクトを開発することを約束する。
東京都とパリ市は、上記のすべての分野で緊密に協力することに同意し、友情と信頼の精神のもと、継続的かつ定期的な対話を行っていく。これらの交流・協力の着実な推進につき、両都市はそれぞれ東京都政策企画局外務部とパリ市国際関係部を責任部署とする。
この宣言は、日本語とフランス語で複製され、2021 年8月7日に東京で署名された。