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イスラエルのベネット首相、関係強化を目指すバーレーンへの歴史的訪問を終える

2022年2月15日バーレーンのサヒール宮殿で、バーレーンのハマド国王が、イスラエルのナフタリ・ベネット首相に歓迎の贈り物を贈呈した。(バーレーン通信/ロイター)
2022年2月15日バーレーンのサヒール宮殿で、バーレーンのハマド国王が、イスラエルのナフタリ・ベネット首相に歓迎の贈り物を贈呈した。(バーレーン通信/ロイター)
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16 Feb 2022 02:02:00 GMT9
16 Feb 2022 02:02:00 GMT9

アラブニュース

  • ベネット首相はバーレーン国王や高官、米第5艦隊長官と面会した
  • バーレーンの皇太子がイスラエル訪問の招待を受けた

ロンドン:バーレーンは火曜日、イスラエルとの協力関係を強化することに合意し、同国首脳ナフタリ・ベネット氏の初訪問を迎えた。

イスラエルの首相は、2020年の二国間関係正常化後、イスラエルの首脳としては初めて、米海軍第5艦隊と複数の国際海軍機動部隊の拠点であるマナーマへの2日間の訪問を終えた。

バーレーンの通信社BNAによると、ベネット首相は火曜日、ハマド国王と会談し、核の脅威やテロ活動、宗教的過激派、貧困、社会問題などを含む地域の課題に対処するための戦略的・安全保障関係の強化について話し合った。

BNAは、「双方はまた、平和の保証と繁栄の達成のために、両国の市民、経済、商業での協力を強化する方法について詳細に話し合った」と述べている。

ハマド国王は、両国に最大の利益をもたらすためのベネット氏の「統合された協力への決意とリーダーシップ」によって、同氏の訪問は「実り多く、成功した」ものになるだろうと述べた。

ベネット氏は今回の訪問について、イランと、今年アラブ首長国連邦を攻撃して産油地域に衝撃を与えたイエメンのフーシ派を含むその同盟者に対する共通の立場を築く機会だと述べた。

ベネット氏は記者団に対し、「我々は、安定と経済的繁栄を提供し、混乱と恐怖を煽る敵に強く立ち向かうことができるよう、穏健な国々による新しい地域構造を形成しようとしている」と述べた。

共同声明によると、両国は、投資保護協定に関する交渉を迅速化し、安全な貿易協力を促進するためのインフラとなる租税協定の迅速化に共同で取り組むことで合意した。

また、貿易や高官の相互訪問を支援・奨励し、文化交流や教育・学術協力を通じて両国民の繋がりを深めていくことについても合意した。

両政府は、食料安全保障や水、持続可能エネルギー、貿易、投資などいくつかの分野に優先的に取り組む「温かい平和戦略」と名付けられた二国間計画を構築するプロセスに合意した。

2022年2月15日バーレーンのサヒール宮殿で、バーレーンのハマド国王が、イスラエルのナフタリ・ベネット首相に歓迎の贈り物を贈呈した。(バーレーン通信/ロイター)

バーレーンのサルマン・ビン・ハマド・アル・カリファ皇太子がイスラエル訪問の招待を受けたと、同国のアブドゥルラティーフ・アル・ザヤーニ外相が述べ、訪問は 「近いうちに」実現するはずだと付け加えた。

ベネット氏は火曜日、政府の閣僚やバーレーンのユダヤ人コミュニティのメンバーと会談した。バーレーンの公務員やジャーナリストとの集会では、ベネット氏は貿易やその他のつながりを増やす必要性を強調した。

「貿易も観光も十分ではありません。それが今回の訪問の目的です」とベネット氏は語った。

「私はそこ(イスラエル)であなたの代理人を務めます。バーレーンを売り込みたいのです」と彼は付け加えた。

首相官邸によると、ベネット氏は米軍司令官のブラッド・クーパー海軍中将とも会談し、脅威の中で地域の安定を維持するための海軍の役割を強調した。

米政府関係者は同日早くに、米海軍が中東共同作戦にイスラエルの無人艇を加えることを検討している、と述べた。この動きは、湾岸地域におけるイスラエルの軍事的関与を深め、イランをさらに怒らせることになりかねない。

イスラエルは、第5艦隊のマナーマ司令部に武官を配置する29番目の国になる予定であると関係者は語った。まだ使節の名前は公表されていないが、海軍大佐または司令官階級だろう、と付け加えた。

米政府関係者は、使節をバーレーンに駐在させる計画について、イスラエルと海軍の間の二者間の「連絡手段をオープンにしておくことです」と述べた。

イスラエルはこの人事を正式に認めてはいない。

ベネット氏はクーパー氏に対し、「地域諸国と強力な同盟国である米国の協力関係は、ますます緊密になるでしょう」と期待感を示したと、首相官邸は述べている。

米政府関係者によれば、第5艦隊は湾岸演習の一環として数十隻の無人艇を調査しており、飛行型や水中型の無人機を補完する可能性のあるイスラエル製の地上型無人機に関心を持っているという。

「イスラエルは間違いなくこの技術の活用に熱心です」と同関係者は言い、海軍司令官がここ数週間、イスラエルのハイファを訪れ、水上無人機を調べていると付け加えた。

バーレーンとUAEは、当時のドナルド・トランプ米大統領の下で交渉された合意により、イスラエルとの関係を確立したアラブ国家としては、エジプトとヨルダンに続く3番目と4番目の国となった。ベネット氏は12月にUAEを訪問している。

(ロイターおよびAFP)

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