アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアは、核合意に関する国際協定に違反し続けるイランに対し、国際社会がその責任を果たすべきであると呼びかけた。
サウジアラビアの外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、イランは研究開発などの核活動をエスカレートさせているが、これは自国の核計画は平和目的であるとの同国の主張と矛盾するとして、イランに対する圧力を要請した。
ニューヨークで開催された「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」の国連総会高位級会議でのスピーチで、同外相は各国代表らに対し、イランが短期的にも長期的にも核兵器を所有することなく、核エネルギーの平和利用を軍事目的に転用することのないようにするための国際的取り組みをサウジアラビアは支持すると述べた。
「国際的な平和と安全保障の確立は、大量破壊兵器の所有によってではなく、開発や進歩を実現するための各国間の協力を通して実現される」と同外相は述べた。
また、サウジアラビアは核兵器の全廃を求めていると述べた。
さらに、大量破壊兵器のない中東を確立しようとする国際社会の総意と地域の要求があるにも関わらず、「残念なことにイスラエルはいまだに、核拡散防止条約への加盟も、国際原子力機関(IAEA)の包括的保障措置システムに自国の核施設を適用させることも拒んでおり、これは国際決議に反する」と付け加えた。
サウジアラビアは、国際社会や、2022年1月の第10回核拡散防止条約再検討会議開催国であるクウェートと緊密に協力しているとファイサル王子は述べた。