
第32回夏季オリンピック東京大会は8日夜、東京・国立競技場で閉会式が行われ、閉幕する。新型コロナウイルスの影響で史上初めて1年延期された大会。東京都で1日当たりの新規感染者が最多の5000人を超えた日もあり、各地で感染が急拡大する中で17日間の会期が終了する。
東京開催は1964年大会以来57年ぶり。北朝鮮を除く205の国・地域(ロシア選手は個人資格)と難民選手団の選手約1万1000人が史上最多33競技339種目に参加した。
競技はほぼ予定通りに実施されたが、コロナと暑さの影響が運営に表れた。検査で陽性が判明して出場できなかった選手やチームもあり、テニス、サッカー、マラソンで暑さへの懸念から開始時間が変更。コロナ禍で、ほとんどの会場が無観客の開催となった。
3年後の次回2024年五輪は、100年ぶりの開催となるフランスのパリで。閉会式では、次回開催都市にオリンピック旗を引き継ぐ「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」が行われ、小池百合子東京都知事から国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長へ、そしてパリのアンヌ・イダルゴ市長に手渡される。
パラリンピック東京大会は24日に開幕し、9月5日まで障害者スポーツの戦いが繰り広げられる。
時事通信