



三重県を訪問中の天皇、皇后両陛下は23日午前、伊勢神宮(同県伊勢市)の内宮で、即位の礼や大嘗祭など一連の即位の儀式を終えたことを報告する「親謁の儀」に臨まれた。
両陛下は22日に伊勢神宮の外宮で親謁の儀に臨んでおり、参拝は2日連続。23日は前日と打って変わって晴天に恵まれ、陛下はほろの取り外された儀装馬車、皇后さまは即位パレード「祝賀御列の儀」で使われたオープンカーで参道を進んだ。
天皇陛下は午前9時20分すぎ、伝統装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」姿で馬車に乗り、皇室の祖先神とされる「天照大神」を祭る内宮の「正宮」へ。皇位の証しとされる剣と璽(じ)と共に正殿へと進み、玉串をささげて拝礼した。玉串は伊勢神宮祭主で陛下の妹の黒田清子さんの手で神前に供えられた。
続いて、十二単(ひとえ)姿の皇后さまがオープンカーで正宮に向かい、拝礼した。
参拝を終えた両陛下は23日午後、近鉄宇治山田駅から特急「しまかぜ」で名古屋駅へ。臨時の新幹線に乗り換えて同日夕、帰京する。
JIJI Press