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「イスラム冒涜罪」で収監されていたモロッコ系イタリア人が解放

モロッコの都市マラケシュの景色。同市の控訴裁判所は、「イスラム冒涜罪」で3年半の懲役刑となっていたモロッコ系イタリア人の判決を覆し、執行猶予付き2か月の懲役刑とした。(Shutterstock)
モロッコの都市マラケシュの景色。同市の控訴裁判所は、「イスラム冒涜罪」で3年半の懲役刑となっていたモロッコ系イタリア人の判決を覆し、執行猶予付き2か月の懲役刑とした。(Shutterstock)
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24 Aug 2021 02:08:44 GMT9
24 Aug 2021 02:08:44 GMT9
  • モロッコ人権協会のメンバー:「彼女は23日の夜に出所する」
  • アラビア語の言葉をフェイスブックに公開し、「イスラムを冒涜した」として有罪となっていた

ラバト:「イスラム教への冒涜罪」で3年半の懲役刑となっていたモロッコとイタリアの2つの国籍を持つ女性の控訴審で、執行猶予付きの2か月の懲役刑の判決が下され、23日に刑務所から解放された。人権団体の発表による。

「彼女は23日夜に解放されます」。マラケシュに拠点を置く「モロッコ人権協会」のメンバーであるオマー・アービブ氏はAFPにそう語った。

この23歳の女性は6月、フランスからラバトの空港に到着した際に逮捕され、同じ月に3年半の懲役刑となっていた。

マラケシュの控訴裁判所は一審の判決を覆し、執行猶予付きの2か月の懲役刑としたとアービブ氏は言う。約6000ユーロの罰金も取り消された。

女性の父親は当時「娘はアラビア語に詳しくなかったため、内容を知らずに」コーランの引用に似せたアラビア語の言葉をフェイスブックに公開し、「イスラム教を冒涜した」として有罪となっていた。

マラケシュの宗教団体が女性を告発し、法的な手続きが開始された。

モロッコの刑法第267条では、「イスラム教への冒涜罪」について6か月~2年の懲役刑を定めている。しかし、デジタルプラットフォームなど、公の場で違反があった場合、刑期は最大5年まで延長される。

イタリア政府は裁判所の判断を歓迎している。同国のルイジ・ディマイオ外務大臣が自国の外交官やエンゾ・アメンドラ欧州問題担当次官の努力に謝意を表明した、とイタリアのANSA通信が伝えている。

AFP

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