
東京:国際原子力機関(IAEA)の派遣団が月曜日に日本に到着し、事故を起こした福島原子力発電所からの放射性物質を含んだ処理水を数十年に渡って海に放出する準備を開始したと公式が伝えた。
IAEAと日本の関係者によると、3名のチームは東京で関係者と会談した後、福島第一原発に移動、金曜日まで専門家と技術的な詳細について話し合う予定だ。
IAEAの原子力安全・セキュリティ部門の責任者であるリディ・エヴラール氏が率いるチームは、放出計画の評価を行う為情報を収集している。
日本政府と原発を運営する東京電力ホールディングス(TEPCO)は4月、2023年春に放水を開始する計画を発表した。これは、廃炉に必要な他の施設のために、原発の数百の貯蔵タンクを撤去するためである。
この計画は、漁師や住民、中国や韓国を含む日本の近隣諸国から猛烈な反発を受けている。
電力会社は、この水を海底トンネルで送り、さらに大量の海水で処理して希釈した後、沿岸発電所から約1キロ離れた場所から排出する計画だ。
IAEAのラファエル・マリアーノ・グロッシー事務局長は声明の中で「IAEAは、今後数十年にわたって行われる放水作業全体が、国際的な安全基準に合致した形で行われるよう日本を支援している」と述べている。グロッシー事務局長は、「安全で透明性のある方法で放水が行われていることを確認するために、IAEAのレビューのスケジュールを議論する」と語った。
日本は放水が国際的な安全基準を満たしていることを証明し、国際社会の理解を得るために、IAEAの支援を要請している。
2011年に発生した巨大地震と津波により、福島第一原発の3つの原子炉が深刻な被害を受け、汚染された冷却水が流出した。汚染水は約1,000基のタンクに保管されているが、運営会社によると、来年末には容量が限界に達するとのことだ。
日本政府は、原発の廃炉には汚染水の処理が必要であり、海に放出することが最も現実的な選択肢であるとしている。
政府と東京電力の担当者は、少量であれば害のないトリチウムを水から取り除くことはできないが、処理に選ばれた他の同位体はすべて安全なレベルまで減らすことができるとしている。通常の原子力発電所からトリチウムを制御して放出することは、世界的にも日常的に行われていることだという。
IAEAの別のタスクフォースが定期的にレビューを行い、プラントの全体的な廃炉のための技術支援を行っている。
AP