
日本政府は、コロナウイルスの感染拡大を受けて昨年末に中断した人気の「GoToトラベル」を再開する時期を検討する。NHKが斉藤鉄夫国交相の発言として5日に報じた。
NHKの報道によると、新たに国土交通大臣に任命された斉藤氏は就任記者会見を行い、経済成長の重要な源泉として2030年までに訪日観光客数を6000万人にするという政府の目標を堅持すると述べた。
4日に発足した岸田文雄首相の新内閣は、新型コロナウイルスの感染拡大により打撃を受けた経済を活性化しようとしている。緊急事態宣言による規制措置や入国制限によって観光客が減少しており、特にサービス業が打撃を受けている。
昨年7月に始まった「GoToトラベル」は国内旅行の促進に貢献したが、ウイルスの拡散を助長する恐れがあるとして、年末までに中断された。
NHKの報道によると、斉藤国交相は「感染症対策と観光の促進を両立させることが重要だ」と述べた。
国交省の担当者は、報じられた大臣の発言を現時点で確認できていないと述べた。
昨年の「GoToトラベル」では、地域経済を支えるために旅行関連の様々な割引やクーポンが提供された。
日本全体では、10月1日に緊急事態宣言が約6か月ぶりに解除された。しかし、一部の知事はリバウンドを防ぐために段階的に制限を解除している。
5日に発表されたデータによると、サービス業の9月の活動は感染拡大の影響で縮小し、縮小は20か月連続となった。
ロイター