
東京
アフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領は、水曜日に銃撃され死亡した日本人医師・中村哲氏へ対し、悲しみと哀悼の意を示した。
水曜日に発表されたガニ大統領の声明では、アフガニスタン国内での治水と農業発展への中村医師の貢献に触れ、「アフガニスタン国民は中村医師の貢献を決して忘れない」と述べた。
「アフガニスタン国民や国際的なパートナーが抱くアフガニスタン発展と繁栄への強い意思を、テロ行為といった蛮行や残虐行為が阻止することは決してできない。」と述べた。
声明では、事件の犯人を特定し、処罰するよう大統領が関係当局に対し指示したと明かされた。
カブールの在アフガニスタン米大使館も中村医師の死に哀悼の意を示した。
水曜日、同大使館はツイッターで、「中村医師の遺産は、彼の思いやり、配慮、無私の献身から恩恵を受けた無数のアフガニスタンの人々の中で生き続ける」と称えた。
同大使館は日本語で哀悼の意を表明した。
中村医師(73)は、アフガニスタンで医療、灌漑建設、農業などの人道支援活動に従事していた。
中村医師の家族がアフガニスタンへ向け出発
中村医師の遺族は、木曜日の夕方、カブールへ向けて西日本に位置する福岡市を出発した。
73歳の医師であり、アフガニスタンで活動する人道支援グループ『ペシャワール会』代表の中村哲氏の遺体は首都カブールに安置されている。
中村医師の妻尚子さん(66)と長女秋子さん(39)は、福岡を拠点とする同会スタッフとともに、金曜早朝の羽田国際空港発の便でアフガニスタンへ向けて出発する予定だ。
中村医師の遺体は早ければ月曜日に日本へ返還される予定だ。
福岡県警は死因特定のため司法解剖を実施するとみられる。
時事通信社