
岸田文雄首相は29日、「オミクロン株」の拡大を受けて厳しい入国制限を復活させ、すべての外国人の入国を禁止すると発表した。入国制限を緩和してわずか数週間後のことだった。
岸田首相は記者団に対し、「外国人の(新規)入国については、11月30日より、全世界を対象に禁止する」と述べた。
新型コロナの感染拡大が始まってからほとんどの期間、日本は海外からの新たな入国をほぼ完全に禁止しており、一時は日本に住む外国人でさえ日本に入国できない状態だった。
11月初旬、政府はようやく短期出張者や留学生などのビザ保有者の入国を認めると発表した。しかし、観光客の入国は引き続き禁止している。
日本はこれまでに、アフリカ南部の9か国から日本への入国を許可された渡航者に対し、到着後10日間、政府が指定する施設での隔離を義務付けると発表していた。
この措置は、南アフリカおよび近隣のナミビア、レソト、エスワティニ、ジンバブエ、ボツワナ、ザンビア、マラウィ、モザンビークからの渡航者を対象としている。
岸田首相は29日、オミクロン株の感染が確認された14か国から帰国する人を対象に、さらなる隔離措置を実施すると述べたが、詳細は明らかにしなかった。
厳しいロックダウン措置を避けてきた日本では、新型コロナの感染拡大が始まって以来、1万8300人以上が新型コロナで死亡した。日本のワクチン接種活動は当初遅れていたが、接種のペースを上げ、現在では国民の76.5%が2回の接種を完了している。
AFP