
第207臨時国会が6日召集された。政府・与党は、18歳以下へ10万円相当の給付を柱とする2021年度補正予算案の成立を目指す。岸田文雄首相は会期中、就任後初めて衆参両院の予算委員会に出席し、野党と一問一答形式での論戦に臨む。
松野博一官房長官は6日午前の記者会見で、補正予算案に触れ「新型コロナウイルス禍で傷んだ経済を立て直し、新しい資本主義を起動させていく。できるだけ早い成立を目指す」と強調。立憲民主党の泉健太代表は党会合で「来夏の参院選で仲間を増やすためにも、国民のために働き、政策を次々お届けする」と意気込みを示した。
会期は21日までの16日間。6日は午後1時から天皇陛下をお迎えして開会式を開催した後、衆参両院本会議で首相の所信表明演説を実施。これに対する各党代表質問は8~10日に行う。8日の衆院代表質問は、先の立民代表選で新たに選出された泉氏と首相の「初対決」となる。
衆院予算委は13日からの方向。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への対応や、10万円相当の給付を現金とクーポンに分けることで事務経費が1000億円近く増える問題などで論戦が交わされる見通し。衆院選で躍進した日本維新の会の国会対応も焦点だ。
時事通信