
ワシントン:米国は月曜日、有権者が改革派のマスード・ペゼシュキアン候補を選出した後、イランの政策変化を期待していないと述べ、対話再開の可能性を軽視した。
国務省のマシュー・ミラー報道官は記者団に対し、「今回の選挙でイランの方向性や政策が根本的に変わるとは期待していない」と述べた。
ミラー報道官は、1979年のイスラム革命以来、米国と敵対してきたイランでは、最高指導者ハメネイ師が采配を振るうことになるだろうと述べた。
「新大統領が、イランの核開発を抑制し、テロリズムへの資金提供を停止し、地域の不安定化活動を停止するための措置を講じる権限を持つならば、それは我々が歓迎する措置であることは言うまでもない」
「しかし、そのような事態になるとは思っていない」
ペゼシュキアン大統領当選後、米国は少なくともイランとの外交を再開する気があるのかと問われ、ミラー氏は「イランの核開発プログラムに関して、効果的で持続可能な解決策を達成するには、外交が最も効果的な方法だと我々は常に言ってきた」と答えた。
しかしホワイトハウスでは、ジョン・カービー国家安全保障会議報道官が、米国はイランとの核協議を再開する用意があるのかと問われ、「ない」ときっぱり答えた。
カービー報道官は、「イランが何を望んでいるかは見守るが、イランの行動が変わることは期待していない」と述べた。
ジョー・バイデン大統領は、バラク・オバマ前大統領の下で交渉され、イランに徹底的な制裁を課した後任のドナルド・トランプ大統領によって破棄された2015年のイランとの核合意に戻ることを期待して、2021年に就任した。
しかし、欧州連合(EU)を通じて交渉された協議は、米国がどの程度までイランへの制裁を解除するかをめぐる論争で決裂した。
イランから支援を受けているハマスが10月7日に米国の同盟国イスラエルを攻撃して以来、関係はさらに悪化している。
AFP