

東京
日本人の中村哲医師の追悼式典が7日(土)にアフガニスタンの首都カブールの空港で行われた。中村医師は4日(水)にアフガニスタン東部で銃撃されて死亡した。
アシュラフ・ガーニアフガニスタン大統領と兵士が、中村医師の棺を肩に担いだ。遺体は空路日本に移送された。
追悼式典においてガーニ大統領は、中村医師はアフガニスタン人の支援及び戦争で疲弊したアフガニスタンの再興支援に人生をささげたと述べた。
ガーニ大統領は中村医師を英雄であると言及しつつ、「中村医師のおかげで、何十万人ものアフガニスタン人が干ばつによる度重なる被害から立ち直り、何十万本もの木々が蘇った」と述べた。
6日(金)にガーニ大統領は大統領執務室で中村医師の遺族である妻尚子さん、長女秋子さんと面会した。
ガーニ大統領は中村医師の遺族及び日本国民に心からの哀悼の意を表した。
ガーニ大統領は、中村医師と援助プロジェクトについて議論した日々を誇らしく思うと述べた。また、中村医師に名誉市民の称号を授けたことを光栄に思うと述べた。
ガーニ大統領は、中村医師が指導した灌漑プロジェクト、農業プロジェクトその他事業は今後も継続されると約束した。
ガーニ大統領は、中村医師を銃撃した犯人はアフガニスタン発展の敵であると述べるとともに、治安当局に犯人を特定し逮捕するよう命じたと付言した。
中村医師は日本の人道支援団体であるペシャワール会の現地代表であった。
Jiji Press