
政府は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を防ぐため、無料検査の対象を無症状者全員に拡大する方向で調整に入った。感染経路が不明の「市中感染」が確認された都道府県で実施する。複数の政府関係者が23日、明らかにした。
政府は、健康や年齢などの理由でワクチン接種できない人に限って、全国で無料検査を開始。一方、新型コロナ対策の「全体像」では、感染拡大時の措置として、無料検査の対象を感染の不安がある無症状者に広げる方針を示している。
オミクロン株をめぐっては、大阪府で22日に市中感染が国内で初めて確認された。今後、全国で同様の事態が相次ぐ可能性も指摘されており、政府は都道府県から要請があれば、無料検査の対象拡大を認める考えだ。
時事通信