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ジョー・バイデン米大統領、来月サウジアラビア訪問へ

ジョー・バイデン米大統領は、サルマン国王からサウジアラビア訪問の招待を受けている。(File/AFP)
ジョー・バイデン米大統領は、サルマン国王からサウジアラビア訪問の招待を受けている。(File/AFP)
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15 Jun 2022 02:06:19 GMT9
15 Jun 2022 02:06:19 GMT9
  • バイデン大統領はサルマン国王およびムハンマド・ビン・サルマン皇太子との会談を予定している
  • バイデン大統領は滞在中、湾岸協力理事会(GCC)合同首脳会議にも出席する予定だ

ラマ・アル・ハマウィ

リヤド:米国とサウジアラビア政府関係者は24日、ジョー・バイデン米大統領がサルマン国王の招待で7月15、16日にサウジアラビアを訪問することを明らかにし、数週間に及ぶ憶測に終止符を打った。

バイデン大統領はサルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談し、またGCC6カ国とエジプト、イラク、ヨルダンの首脳会談に出席する予定だ。

米サウジアラビア大使館は、サウジアラビアと米国の「歴史的・戦略的パートナーシップを強化する」とし、大統領訪問を歓迎した。「世界経済、健康、気候、国際紛争に関するグローバルな課題がある今、両国のパートナーシップは、世界の平和、繁栄、安定の推進においてこれまでと同様極めて重要である」と同大使館は述べている。

サウジアラビアでの会談の議題には、7年前の紛争開始以来最も平和な期間をもたらした、イエメンでの国連の仲介による停戦への支援も含まれる。米国側は「バイデン大統領は、期待されている新たなインフラや気候変動への取り組み、イランの脅威の抑止、人権の推進、世界のエネルギーと食糧の安全保障を含む、地域の経済・安全保障協力拡大の手段についても話し合う予定」だと述べている。

米国高官は、イエメンでの停戦延長を確保する上でサルマン皇太子が果たした役割は、同地域の平和と安全をもたらす方法として、米国がサウジアラビアに関与する必要性を示す一例であると述べた。

バイデン大統領は7月13日に中東地域周遊を開始するが、これはナフタリ・ベネット首相の脆弱な連合にとって危うい時期だ。ベネット首相は選挙を回避し、ベンヤミン・ネタニヤフ氏の政権復帰を回避しようとしている。またイスラエルは、イランの核プログラムの進展に対し、サウジ同様懸念を抱いている。

イスラエルでは、イスラエル、インド、UAE、米国からなる昨年設立された経済フォーラム、I2-U2のオンラインミーティングに参加する予定だ。

バイデン大統領はまた、「パレスチナ自治政府と協議し、パレスチナの人々のための安全、自由、機会の平等な措置を伴う二国家解決への強い支持を再表明するため」、占領下のヨルダン川西岸を訪問すると、米国側は述べている。

サウジアラビアの政治アナリストであるハマダン・アルシェリ博士は、アラブニュースに次のように語った。「バイデン大統領はサウジアラビアでの会談において、自身のいい加減な政策のせいで、多くの問題に関するいくつかの困難に直面するでしょう。その最たるものは、同盟国の安全に対する彼のコミットメント、武器需要を満たすことへの消極的な姿勢、アフガニスタンからの突然の撤退、イランの核問題への対処における彼の『軟弱』な姿勢、そしてその他のスタンスについてです」

「こちらの観測筋によれば、米政権の政策転換は、バイデン大統領の最高顧問であるブレット・マクガーク氏とアモス・ホクスタイン氏とのリヤドでの数ヶ月にわたる会談、そしてサウジの皇太子を含むサウジ政府関係者との会談の結果だとされています」

「バイデン政権は、現在の石油危機への対応と、米国史上初めて1ガロン5ドルを超えたガソリン価格の上昇を止めることができなかったことで、さらなる批判に晒されています」

バイデン大統領が副大統領を務めていた時に駐イスラエル米国大使だったダン・シャピロ氏は、「ウクライナ侵攻でロシアを孤立させようとする米国のほとんどの試みを拒否した湾岸アラブ諸国を、中国がますます重視するようになったことから、大統領のサウジアラビア訪問が実現した」と述べた。

「米国とサウジアラビアの関係を安定させることによって、米国はより多くの戦略的利益を得られるという正しい結論に、バイデン大統領は至ったのです」と、現在大西洋評議会に所属するシャピロ氏は言う。

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