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OPECプラス、石油供給増を求めるホワイトハウスの要請に特に方針を変えない模様

米国のガソリン価格が過去12ヶ月で40%以上上昇した。(ロイター)
米国のガソリン価格が過去12ヶ月で40%以上上昇した。(ロイター)
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13 Aug 2021 01:08:59 GMT9
13 Aug 2021 01:08:59 GMT9
  • 米国のガソリン価格は年末までに12%下がると予測
  • 国際エネルギー機関(IEA)が、年末にかけて原油需要が弱まることを警告するも、OPECは予測を維持

マシュー・ブラウン&リナト・ガイヌリン

ロンドン:今後数ヶ月でガソリン価格共々、政治的圧力も緩和していけば、ジョー・バイデン米大統領によるOPEC プラスへの石油増産要請は一時的なものに終わると思われる。

米国のガソリン価格が7月に前月から2.4%上昇し、インフレデータによれば、12ヶ月前倒しで41.8%のインフレ率となった。ガソリンスタンドの日ごとの全国平均価格は、8月11日に$3.19に達している。

しかし、米国政府の予測によると、この価格は第4四半期には12%近く下落し、1ガロン$2.82 になるという。コロナウィルスのデルタ変異種が今なお感染拡大を続ける中、石油需要が落ち込み、ひいては大下落にもつながる可能性がある。

IEA は8月12日(木)、今年世界的な石油の需要が前回の予報に比べてさらに ペースの遅い成長率となり、デルタ変異種の感染拡大によって再び主要消費国で ロックダウンが起これば、2022年には供給過多となる可能性があるという予測を出した。

北米とヨーロッパで人や物資の移動が増大する中、6月には石油の需要が急増した。ところが、デルタ変異種のために中国、インドネシア、その他のアジア諸国における搬送が滞り、7月になってデータが「突如として反転」した、とIEAが月次報告の中で述べている。

それとは対照的に、OPEC は8月12日(木)、2021年の世界の石油需要には大きな回復が見込まれ、2022年にはさらに需要が伸びる、という予測を維持した。OPEC によると、今年は1日当たり6.6%増の595万バレル需要が増えると見込んでおり、先月の予報から変わっていない。

OPEC は報告書の中で、「世界経済は回復を続けている」と言う。「しかし、多くの課題が残されており、それらによってこの上昇傾向があっという間に損なわれる可能性もある。特にCOVID-19関係の動向を十分に見据えていく必要がある」

ブレント原油はロンドン時間の午前11時51分に0.4%落ち込んで1バレルに$71.35 となった。7月30日の終値はほぼ2年ぶりの最高値$76.33を示していた。

「パンデミック中の減産は世界経済の回復に伴って増産体制へ方向転換し、消費者価格を抑える必要がある」とバイデン米大統領が8月11日(水)にホワイトハウスで発言した。

しかし、OPECプラスは先月、8月から12月までの毎月1日40万バレル、合計1日200万バレル供給を増やすことで合意している。

「天然ガスと原油の価格の上昇によって、輸入国は供給国への圧力を強めざるをえなくなる」とキリル・タチェンニコフ氏が8月12日に発行された研究報告の中で記している。同氏はモスクワを拠点とするシナラ・ファイナンシャル・グループの株式債券調査部長を務める。「 OPECプラスにはさらに1日500万バレル以上の生産能力があり、2021年の下半期に1バレル$70未満に抑えるには十分だ」

バイデン政権の動きはたまたまインフレデータの発表とタイミングが一致したようだ、とハイト・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ベンジャミン・サリスベリー氏がブルームバーグニュースに述べている。

「インフレ率の上昇、特に燃料価格の高騰は、バイデン大統領のインフラストラクチャー、米国雇用プランおよび米国家族プランといったアジェンダと、民主党の中間選挙への見通しにとって、最大の危険要因だ」とサリスベリー氏は言う。

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