
アフガニスタン東部ジャララバード近郊で殺害されたNGO「ペシャワール会」(福岡市)現地代表の医師中村哲さん(73)の遺体が10日午後、遺族や関係者に付き添われ、福岡県大牟田市の自宅へ帰った。
捜査関係者などによると、ひつぎの入った車両は同日午後3時半ごろ、県警の白バイに先導され、中村さんの自宅に到着。間もなくひつぎは車から出され、自宅内に運び込まれた。
県警は同日、中村さんの遺体を久留米大(同県久留米市)で司法解剖した。警備部によると、海外で日本人が巻き込まれた事件に適用する刑法の国外犯規定に基づき、県警と警察庁が連携して殺人容疑で捜査。県警は遺族の精神的支援も行う。
中村さんの遺体は妻尚子さん(66)らと共に8日に帰国し、9日に福岡空港へ到着していた。合同葬は11日午後1時から福岡市内の斎場で行われる
時事通信社