

アラブニュース・ジャパン
東京:2021年3月に名古屋市の入管施設に収容されていたスリランカ人女性が適切な治療を受けられず死亡したことを受けて、労働団体などの約50人が東京出入国在留管理局(港区)の前に集まった。
デモ隊は不法滞在者の収容施設が上層階にある管理局の建物を取り囲み、全ての収容者を解放せよとスローガンを叫んだ。
収容者を支援する団体は、収容の状況や強制送還について定期的に抗議を行っている。
一部の収容者は、母国と日本との間で犯罪人引渡条約が締結されていないため、数年間収容されている。中には日本の刑務所で服役した後、さらに数年間収容され自殺を図ったケースもある。日本の入管は、裁判所による司法審査がなくとも収容することができる。
最近、33歳のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが、入館施設で適切な医療処置が受けられず亡くなり、話題になった。法務大臣は故人の家族に死亡の経緯を明らかにすることを拒否したが、家族や弁護士が圧力を続けたことから、入管局はついに家族が監視カメラの一部にアクセスできるようにした。
岸田文雄新首相は就任会見で、真相究明に取り組むことを誓った。反対団体は岸田氏の移民政策の厳しさを非難している。
1997年以降、27人が日本の入館施設で死亡している。