
ソウル時事:韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は11日午前7時27分(日本時間同)ごろ、内陸部から日本海に弾道ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体1発を発射した。日本の海上保安庁も弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表。岸信夫防衛相は「通常の弾道軌道とすれば約700キロメートル未満を飛翔し、落下したのはわが国の排他的経済水域(EEZ)外と推定される」と語った。
北朝鮮は5日にも「極超音速ミサイル」と主張する新型弾道ミサイルを日本海に発射している。
米韓情報当局は北朝鮮が今回発射した飛翔体の詳細について分析を進めている。北朝鮮は昨年9~10月にも集中的に各種ミサイルの発射実験を行っており、軍事力強化を着実に進めるため年初から再びミサイル活動を活発化させたもようだ。
韓国の聯合ニュースは今回の飛翔体が5日と同じく慈江道付近から発射されたとして、「極超音速ミサイル」の追加実験を行った可能性があると伝えた。
岸田文雄首相は11日、記者団に「北朝鮮が継続してミサイルを発射していることは極めて遺憾だ」と表明。情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速・的確な情報提供を行うことなどを指示した。
韓国軍は「追加発射に備え、韓米の緊密な協調の下、動向を綿密に監視し、準備態勢を維持している」と強調した。
時事通信