




アラブニュース・ジャパン
東京:東京電力の旧経営陣が津波発生時に適切な対策を怠ったとして業務上過失致死傷を問われ強制起訴された裁判で、東京高裁は2月9日、検察官役の指定弁護士が請求した専門家へのあらたな証人尋問や裁判官による福島第一原発での現地検証を却下した。
この日、東京裁判所前には午前中から原告を支援する約100人が集まっていた。新潟出身のある女性は、がん患者の増加に懸念を示し、別の女性は福島の他の女性たちが避難生活による困難のために東京に来ることができないのは残念だと話した。多くの人が裁判官が現地を訪れることなく一審が棄却されたことへの驚きを語った。
判決後、福島原発告訴団の武藤類子団長は記者会見で、「大変がっかりしました。(請求は)重要なものだと思っているので残念でなりません」と述べた。
福島の原子力災害は2011年の大地震で引き起こされ、津波により原発が浸水、水素爆発が起こり大気圏や太平洋に驚異的な量の放射性物質が放出された。