
林芳正外相は6日、北大西洋条約機構(NATO)とパートナー国の外相会合などに出席するため、ベルギーの首都ブリュッセルに向け出発した。日本の外相のNATO外相会合出席は初めて。ウクライナ危機を受けた対ロシア追加制裁が主な議題となる。林氏は中国の覇権主義的な動きを見据え、インド太平洋地域で同様の事態が起きないようNATOとの連携を強化したい考えだ。
NATOは近年、インド太平洋地域への関与を強める。日本側はこれを歓迎しており、外務省幹部は「日本のすぐ近くでも衝突が起きるかもしれない。関係をしっかり築いておくことが将来的に重要だ」と指摘した。
林氏は先進7カ国(G7)外相会合にも出席する予定。その他、ブリンケン米国務長官らとの個別会談を調整している。8日に帰国する。
時事通信