
岸田文雄首相は8日夜、新型コロナウイルスワクチンを途上国などに供給するための資金調達について協議するオンライン会合「COVAX(コバックス)ワクチンサミット」に、ビデオメッセージを寄せた。この中で首相は、ワクチン調達の国際協調枠組み「COVAX」に対する5億ドル(約620億円)の追加拠出を表明した。
日本はこれまで、COVAXに計10億ドルの資金を提供。会合を共催した国際組織「Gaviワクチンアライアンス」は、6億回分のワクチン確保や輸送などに少なくとも52億ドルの資金確保が必要としている。
首相はメッセージで「世界にはワクチン格差が残されている。あらゆる国や地域でワクチンへの公平なアクセスを確保し、誰の健康も取り残さないことがカギだ」と強調した。
会合には、先進7カ国(G7)、20カ国・地域(G20)の今年の議長国をそれぞれ務めるドイツのショルツ首相、インドネシアのジョコ大統領らが参加した。
時事通信