アラブニュース・ジャパン
東京:日本の林芳正外相は4月20日、クウェートのアフマド外相と電話会談を行い、強力なパートナーシップを確認した。
林氏は20分間にわたる会談で、「クウェートは日本にとって強固なパートナーであり、両国は湾岸戦争や東日本大震災といった歴史的困難に際して助け合ってきた友人である」と述べ、アフマド氏と協力して緊密な二国間関係を築いていきたい旨を伝えた。
これに対しアフマド氏は、両国は湾岸戦争等を通じて長年にわたり協力してきた友好的な関係にあり、日本と引き続き協力していきたいと述べた。
日本の外務省の発表によると、ウクライナ問題についての両国の立場は同じではなく、林氏がロシアを非難した一方、アフマド氏はロシアには言及せず、「国際法と国連憲章に違反する行為」を非難するに留めた。
両外相はまた、ウクライナ情勢を受けた原油価格の高騰への対応について意見交換した。 林氏は、クウェートからの長年の原油の安定供給に謝意を表し、引き続き国際石油市場の安定化に主導的な役割を果たすことを期待すると述べた。
これに対してアフマド氏からは、クウェートはOPECおよびOPECプラスの一員として石油市場の安定化に責任があり、しかるべく対応していきたいとの発言があった。
日本は2022年2月、原油輸入量の8.5%にあたる668万バレルをクウェートから輸入している。日本企業はクウェートをはじめ中東産油国からの輸入を増やすものとみられる。