
ワシントン時事:バイデン米大統領は4日、ホワイトハウスで記者団に対し、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの追加制裁について、週内に先進7カ国(G7)首脳と協議すると明らかにした。制裁内容には触れなかったが、欧州連合(EU)が追加制裁案として発表したロシア産石油の輸入禁止などを話し合うとみられる。
バイデン氏は追加制裁に関し、「常に前向きだ。何を実施するのかしないのかをG7首脳と今週、協議する」と語った。また、イエレン財務長官も同日、ロンドンで開かれた会合にオンラインで出席し、「追加制裁についてはパートナー国と常に協議している」と指摘した。
EUのフォンデアライエン欧州委員長は4日、ロシア産石油の輸入を年内に、原油を6カ月以内に禁止する方針を打ち出した。また、ロシア最大手銀ズベルバンクを世界の銀行決済網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からの排除対象に加える意向で、G7首脳間でもこうした追加制裁の内容を共有するとみられる。
G7では米英とカナダが既にロシア産原油の禁輸を表明している。
時事通信