
タレク・アリ・アフマド
ダボス:サウジアラビアの石油巨大企業アラムコがBPとシェルを飲み込んで両社を買収する可能性があると、ブランドファイナンス創業者のデビッド・ヘイCEOが世界経済フォーラム年次総会で発言した。
「過去数年で、アラムコは世界的にマーケティングを強化している。スポンサーシップ、広告、あらゆる種類のガバメント・リレーションズなど、どこでも目にする」と、ダボスのプロムナードのHCLパビリオンにおいて、ヘイCEOはアラブニュースに語った。「だから、アラムコには認知度があり、評判が急速に高まっている」
サウジアラムコは現在、2022年のブランドファイナンス・グローバル500において1位で、世界ランキングでは31位だ。グローバル500においてアラブ企業の中で2位にいるのはアラブ首長国連邦のADNOCで、世界ランキングでは159位だ。
国別では、ブランドファイナンスの2022年のグローバルソフトパワーインデックスにおいてアラブ首長国連邦がアラブ諸国の中で1位で、世界ランキングでは15位だ。一方のサウジアラビアはアラブ諸国の中で2位、世界ランキングでは24位だ。
「サウジアラビアが本腰を入れて多額の資金を投入し、スポンサーシップをたくさん行って認知度を上げ、追いついてくることが予想される」とヘイCEOは語る。
ヘイCEOは、今後数年でサウジアラビアがアラブ首長国連邦を追い抜くと見ている。「サウジアラビアの方がずっと大きい国で、恐らく多額の資金を投入する」からだ。