アラブニュース・ジャパン
埼玉:埼玉県の大野元裕知事は、オマーンやその他の国々とのeコマース(電子商取引)を奨励したいと語った。アラビストとして知られる大野知事は、モハメッド・アルブサイディ駐日オマーン大使による表敬訪問を受け、「埼玉県には湾岸諸国から数多くの人々が日本語を学びに来ている。県内の企業にも、まずはオマーンを知っていただくことが大切だ。県の産業振興公社でeコマースや海外企業とのマッチングを行っているので、まずはオンラインでつないではどうか」と提案した。
大野知事は、「オマーンの素晴らしいところは、古い伝統と新しい可能性の両方を持っている点だ。日本も両方を持っていることを美徳としている」として、日・オマーンが今年、外交関係樹立50周年を迎えるにあたり、同国との協力を深めていくことを楽しみにしていると語った。
アルブサイディ大使もまた、「外交関係樹立50周年の節目となる2022年は非常に重要な年であり、埼玉県とオマーン ・スルタン国との関係を拡大していきたい」と表明した。さらに、「スルタンカブース・カレッジでは今年、アラビア語を学ぶ外国人のための奨学金が4名の日本人に授与された。オマーン人は日本語や日本文化への関心が高く、オマーンでも教えることができるよう取り組んでいる。日本で学ぶオマーン人学生の数を増やすと同時に、日本からもオマーンに学生を受け入れたい。また、オマーンでは海外の投資家を呼び込む計画がある」とアピールした。
アルブサイディ大使と大野知事はこの日を記念して、世界でも最高品質とされるオマーン産のフランキンセンス(乳香)と埼玉県の特産品である狭山茶などを交換した。