米太平洋海兵隊司令官は金曜日、中国とロシアの脅威が高まる中、米太平洋海兵は日本南西部の島々の防衛に尽力すると述べた。同盟国も防衛力強化に努めている。
スティーブン・ラダー司令官は、岸信夫防衛相との会談の冒頭で、「米海兵隊の駐留は、西太平洋のいわゆる第一列島線に集中している」と語った。
東シナ海からフィリピンにかけて伸びる一連の島々は、これまで中国勢力圏の境界線として機能してきたが、中国は現在、この境界線を東に押しやろうとしているようだ。
「国際日付変更線の西側にいる我々の軍隊は、主に駐留国である日本の支援と援助を受けて、第一列島に住み、訓練し、活動し続けます」とラダー司令官は言う。ラダー司令官によれば、日米両国は、同地域における軍事態勢を確保するための戦力と戦術の向上を目指しているという。
ラダー司令官の発言は、中国とロシアが日本周辺で海軍の活動を活発化させたことを受けたものだ。
防衛省の発表では、木曜日に千葉南部の沖から南西に向かう7隻のロシア軍艦の船団を確認したという。また、日本北部の津軽海峡付近では、中国の情報収集船数隻を確認したという。その数日前には、日本南部の海域で目撃されていた。
岸防衛相によると、日本南西部の離島を防衛するための陸海空軍の軍事力を高めるべく、第三海兵遠征軍は自衛隊と緊密に協力しているという。
10年間着実に防衛費を増大してきた日本は、今後5年間で軍事態勢をさらに強化することを宣言しており、中国、北朝鮮、ロシアの脅威に直面する安全保障戦略の見直しに着手している。
AP