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北朝鮮が日米韓の軍事協力を非難

(左から)日本の森健良外務事務次官、韓国の趙賢東外務第1次官、米国のウェンディ・シャーマン米国務副長官。(AFP)
(左から)日本の森健良外務事務次官、韓国の趙賢東外務第1次官、米国のウェンディ・シャーマン米国務副長官。(AFP)
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03 Jul 2022 04:07:48 GMT9
03 Jul 2022 04:07:48 GMT9

北朝鮮は2022年7月3日日曜日、米国、韓国、日本が北朝鮮を対象とした3カ国軍事協力の強化を推進していることを非難し、この動きが北朝鮮の軍事力強化を急速に促すものであると警告した。

北朝鮮は長い間、核開発計画を推し進める理由として、米国とその同盟国による敵対行為であると北朝鮮が称するものを挙げてきた。日曜日の声明は、北朝鮮が今年行った挑発的な兵器実験の一環として、5年ぶりの核実験を行う準備が整ったという近隣諸国の声を受けたものだ。

北朝鮮外務省は声明で、「現在の状況は、朝鮮半島と世界の安全保障環境の急速な悪化に積極的に対処するため、国家防衛力を強化が急務となっている」と述べ、軍事力を強化する方法の詳細については説明がないままだ。

この声明は、先週のNATO首脳会議の際に行われた日米韓3カ国首脳会談で、北朝鮮の核の脅威に対処するために協力強化の必要性が強調されたことを問題視したものだ。

声明によれば、「日米韓の首脳は、(北朝鮮との)対決に向け共に知恵を絞って、3カ国合同軍事演習の開始を含む、北朝鮮に対する危険な共同軍事対策を協議した」とのことだ。

北朝鮮は、当該地域での米国主導の軍事演習、特にライバルである韓国との軍事演習を侵略のリハーサルとみなしているが、米国と韓国は北朝鮮を攻撃する意図はないと繰り返し述べている。

先日の3カ国協議で、ジョー・バイデン米大統領は、北朝鮮が弾道ミサイル発射実験を続け、核実験の計画もしていると見られることについて「深く懸念している」と述べた。韓国の尹錫烈(ユン・ソギョル)大統領は、北朝鮮の最新型の核開発計画に直面し、3カ国協力の重要性が増していると述べ、日本の岸田文雄首相は、北朝鮮の脅威を抑止するため、共同での対ミサイル訓練が重要であると述べた。

6月初旬、米国、韓国、日本の国防長官は、エスカレートする北朝鮮のミサイル発射実験に対応する取り組みの一環として、ミサイルへの警戒と軌道追跡の合同演習を再開することで合意した。

北朝鮮は声明で、米国が北朝鮮の脅威についての風説を誇張し、「朝鮮半島を含むアジア太平洋地域に対して軍事的に優位に立つための口実にしている」と非難した。

米政府高官は、米国は北朝鮮に対して敵意を持っておらず、前提条件を設けずに軍縮交渉に戻るよう北朝鮮に要請していると述べた。北朝鮮は米国の申し出を拒否し、米国が北朝鮮に対する敵対的な政策を取りやめない限り、核抑止力の強化に重点的に取り組むと述べた。これは、米国主導の経済制裁や韓国との定期的な軍事訓練を明らかに示唆したものである。

北朝鮮は、最近のNATO首脳会議が、「欧州の軍事化」を実現し、アジアでNATOのような同盟を形成することによって、ロシアと中国を封じ込めるという米国の計画を示すものだと主張した。また、「米国とその属国による勢力の無謀な軍事的な動き」は、ヨーロッパとアジア太平洋の両方で同時に起こる核戦争のような危険な結末をもたらす可能性があると述べた。

北朝鮮は、アメリカや韓国との関係が悪化した際、しばしば同様の好戦的なレトリックを発表し、核戦争の危険性を警告してきた。

AP

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