
立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表は10日、国会内で約3時間会談し、合流に向けて詰めの協議を行ったが、合意には至らなかった。枝野氏は会談後、記者団に「この間の経緯、議論について党内議論に付すことで一致した」と語ったが、協議の詳細は明かさなかった。
会談には、立憲の福山哲郎、国民の平野博文両幹事長も同席した。両代表は7日と9日にも非公式に協議。10日の会談後、枝野氏は記者団に「中身、詳細については申し上げない」と語り、横に並んだ玉木氏は発言しなかった。国民幹部は「合意ではない」と述べた。
合流をめぐり、枝野氏は20日召集の通常国会前の決着を主張。玉木氏は、国民内の参院議員に異論が根強いことから期限にこだわらず丁寧な議論を求めている。国民は15日に両院議員懇談会を開く予定だが、意見集約は難航する可能性がある。
国民は19日に予定していた党大会を「党内議論を終えた段階」以降に延期すると発表した。立憲は14日に執行役員会と常任幹事会を開き、枝野氏が説明する。
両党は、枝野氏の呼び掛けを受けて幹事長間で協議し、昨年12月下旬に合流する方針で一致。党名など重要テーマを含む最終判断は、党首会談に委ねていた。
時事通信社