



日本国際観光振興機構(JNTO)は国内外の広範な活動に従事しており、世界各国から日本への観光客を招く努力をしている。
2013年、海外から日本への訪問客数は1,030万人に達した。この数はその時点から5年未満で3倍となり、2018年には日本は3,100万人の海外訪問者を迎え入れ、前年比8.7%増という大幅な延びを見せた。
昨年JNTO は、他では得られない贅沢な経験を求める旅行者を対象とした重要な新市場として、中東を特定した。
我々は2019年4月にドバイにおけるアラビアントラベルマー ケットに参加した。そこでは中東の旅行業社向けに膨大な数の旅行業界セミナーが催された。
我々は当社の同地域における駐在員事務所としてAVIAREPS を指定した。AVIAREPS は現地航空会社の提携先と協働して定期的に合同消費者プロモーションや宣伝広告キャンペーン、継続的なマーケティング活動を行い、さらに広い消費者層へ日本の魅力を売り込もうとしている。
観光業に於けるサウジアラビアと日本の二国間関係は近年劇的に向上している。何千人というアル・ヒラルサッカーリーグ支援者が昨年11月、AFCチャンピオンズリーグの決勝戦のために日本を訪れた。(優勝おめでとう!)さらに、サウジアラビアへの旅行者用電子ビザが 新たに導入され、サウジアラビアを訪れる日本人観光客の数の増加が期待されている。
日本は南北に3,000 km 以上に延びる多島国だ。各県や地方には地元料理、工芸品、祭りなど、それぞれ独特の見どころがある。
というわけで、我々は総合的な日本体験を求める中東からの観光客に、おきまりの東京、大阪、京都ばかりでなく、北海道、東北、四国、九州、沖縄といった場所へも足を運んでもらおうとしている。
日本には海外の訪問客にとって、年間を通した様々な発見があるので、それぞれの場所を4回訪れていただきたい。日本の四季は、季節ごとにそれぞれ風景や催し物、料理や趣が移り変わるからだ。
旅先としての日本の見どころは実に多種多様で、かつワールドクラスである。素晴らしい伝統と文化体験を提供する18か所のユネスコ世界遺産もあれば、漫画やアニメをはじめとする現代の ポップカルチャー体験も楽しめる。
2019年、日本は世界経済フォーラムによって観光業界での競争力において世界4位にランクされており、本物の海外旅行体験を求める人々を決して失望させることはない。
日本料理、ショッピング、温泉、観光、テーマパークが観光客の主な興味の対象となっている。また、8地方48県に広がる宿泊施設は、五つ星の有名ブランドホテルから「旅館(伝統的な日本式の宿)」まで広範な選択肢がある。中東から我々がビジネスの対象とするのは、日本に大きな期待を寄せている観光目的の旅行者たちで、特に子供連れや若者、そして衛生的・贅沢感・ユニークさ・本物の文化体験を求める人々やグルメ体験を求める人々だ。
我々は今年、JNTOのアラビア語による公式ウェブサイトを一新かつ拡張して、豊富な関連情報が誰にでも得られるようにする計画だ。その情報によって、それぞれの人が日本に対する独自の思いや目的を見出す一助となることを期待している。
JNTO は中東における我々の活動やプロモーションの拡大に前向きに取り組んでおり、より多くの中東の人々に、日本という未知の観光の宝庫についてもっとよく知ってもらおうとしている。
こばやしだいすけは日本国際観光振興機構グローバルプロジェクト課の中東担当。